1.背景
ティーパックを使用するときは,よく出るように(?),お湯がティーパックに
あたるように入れる.その際,ティーパックの端を押さえておかないと,お湯の
勢いで端っこが急須の中に入ってしまうことが度々発生していた.
ある日,マレーシア土産のティーパックを入れていて,どんなにお湯を勢いよく
注いでいても,ヒモがビクともしないことに気が付いた.ヒモが長い.いつもなら,
急須の真ん中あたりにあるはずの端っこが,テーブルについている.
ヒモの長さをまじまじと見てみた. やっぱり長いような気がする.
ゴミ箱に捨てる前に乾燥させるために放置されている日本茶ティーパックの長さと比べて
みた.明らかにマレーシアのものの方が長かった.日本茶のものは,確実に急須の真ん中
あたりだった.
これは,国によって長さが違うのかもしれない????
2.目的
「ティーパックのヒモの長さは国によって違う」という仮説を検証する.
3.方法
職場にある,ありったけの(という訳でもないけど)色んな国のティーパックの
ヒモの長さを比較してみる.
使用したデータ:一番左から,日本制,韓国製,カナダ製,マレーシア製
はじめ,共用食器棚にしまってあるティーパックを漁ったのだけれど,日本製のものが
なくて,出張中の課のお兄さんの部屋に忍び込み,無断で拝借.
いや,借りたんじゃない.空き巣に入った,が正しい表現.
立派な盗人だ. 盗人容疑(容疑じゃなくて確定だ)で逮捕されたらどうしよう・・・
カナダのものは,秘書さんからご提供いただいた.
4.結果と考察
並べて写真を撮影した結果を以下に示す. ヒモが白いからオレンジ色の冊子の上に
載せたことで,より明確にヒモが判別できるように工夫したことがポイント。
また,精密に計測するため,ヒモの両端をセロハンテープで固定したことが評価できる
(なんのこっちゃ 笑).
ヒモがたるんでしまうので,これは計測において重要であることが分かった.
さて,計測結果. あれまーーーーー,日本のものも長いわーーーー.
サンプルでは,国によって長さが違うことが確認された.
が,本実験の前に,事前に日本製の他のティーパックとマレーシアのものを
比較した際には,4cmくらいレーシアの方が長かったので,日本製とマレーシア製は
ほぼ同じ長さである,とは言い難い.
ちなみに,それでは同じマレーシアのものでどれくらい幅があるのだろうと50パック
から無作為に3つ取り出してみたところ,ほぼ変わらず.
ということは「日本のメーカーのものに幅がある」可能性が高いらしい.
経験上,日本のものは,全般的に他国のもの,特にマレーシアのものと比較して,
短いような気がする.湯呑とマグカップとベースにしているものの違いかも
しれないねーとは秘書さん談. その可能性もある.
このヒモの長さ,どういう基準で作られているのでしょうねー.
ティーパックの工場見学をする機会があったら,伺わねばっ!
5.まとめ
くだらなすぎることなんだけど,とっても楽しかった.
こういうことを真面目にするのって,たまらなくワクワク(笑
さて,次は何をしようかな.
比較したい熱が沸き起こったら,またいずれ.
ANNEX I
帰国した課のお兄さんに懺悔.
私「ヒモの長さを比較しようと思いまして・・・・盗人に・・・入りました・・・」
兄「お湯を注ぐときに,よく端っこが入っちゃうんだよねー」
私「そーそーそー,そーなんですよ!!! それがマレーシアのものでは発生しなくて,
確かめようと思ったんです.」
兄「あー,それがコトの発端ですか.」
みんな,同じことを感じてる! ヒモの長さ,再検討の余地があるのではないでしょうか.
モノが溢れていたり,技術が進歩していることは確かだけど,まだまだありますね,改善の余地.