とある夏の日の午後。
うちの課以外は、なんとなく閑散とした建物。
大部屋君が役員室に来て、言うことには、
「すみません、先日の業務が完了いたしましたので、一度ご確認いただきたく、
こちらの部屋までお越しいただけますでしょうか。」
部長さんの呼び出しには、
「えー、今、手がふさがっとりますよってに、ちょっと待っといてんかー」
と言い放つ不届き者ですが、平社員からの「help me」には100%の絶対服従で
フットワークも軽く、即動くのが役員です(笑
が、先日の業務って「役員のワタシ」が、わざわざ「大部屋君」のところまで行って
確認せなアカンほどのことですかい?? しっかりしておくんなましヨー!
と思いつつ、スタコラサッサと伺いましたさっ。
大部屋君のお部屋をバーンと開けましたらね、、、、
お部屋真っ暗で、合唱が聞こえてきたんです。 一瞬、目が点(・_・)。
あのですね、今、本気で忙しいんですよ、大部屋君たちは。下手したら徹夜なんですよ。
納期がひしひしと迫り来て、新人君たちなんてプチパニック状態なんですよ。
だって、誰かがケーキを買いに行ったということで、
こんな天井を作るために、PPTで頑張って作ったわけで、
在室していない社員の分のメッセージまであって。。。。
(電話しーの、メールしーの、スキャンもしーので揃えたらしい。。。汗)
朝にポロっと情報を仕入れた大部屋君のドンの号令なんだろうね? 完全なるヒエラルキーがあるから、
こういうこと、やると決まったらさっさと役割分担して素早いよね、みんな。
どおりで、私は役員部屋に拘束されてたわけね。まかり間違っても大部屋君の部屋に行かないように。
引き止め役の子がべったりワタシの所に居座ってたものね(笑
どんなに大変だったかなーと思うと。。。今日のみんなの午後をつぶしちゃったね。
いつもクールで笑わねー、おっかねー、きっついことしか言わねー鬼上司が、泣いちゃった。
どっとこみ上げてきちゃいました。就職して7年目。なぜに今年かなー。こんなことは初めてで。
フッーと消して、ホールケーキにグサッとさせていただきました。
お誕生日ケーキでしたかったこと。 ホールケーキにダイレクトにフォークIN!
みんなで食べた。 ワイワイ食べた。
ありがとう、本当にありがとう。 語呂もよろしく33歳になりました。
役員部屋でも秘書さんがケーキ食べようっ! って。 タルト食べた(^=^)v
「めっちゃブリぶりっ子な色とデザインですがー!」って晴雨兼用傘もいただいた♪
ホントにピンクなんてどうするよ(笑) レースレースのお洋服の時にでも(^^;
自分では勇気がなくて買えないデザイン&色なので、生活の彩りに♪
ありがとうございましたっ!!!
誕生日は、1年の中で一番嫌いな日。
それはきっといつまでも、一生つきまとうのだろう。 あの日から、もう十数年。
否が応でも思い出さなければならないこと。 思い知らされる。
ただ静かに、嵐が過ぎ去るのをやり過ごす日。
どうせ、そんな日になるのだから、負の思い出はすべて詰め込んでしまえばいい。
一緒くたになってしまえば、一つ一つのことは小さなことになる。きっと。
お誕生日おめでとう、その言葉は針のように心に突き刺さり、責める。
それでも、そう言ってくれる気持ちを嬉しいと、感謝することは出来るから、
素直にそう感じることが出来る心は、ちゃんとあるから、大丈夫。
ありがとう。